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書評コーナー
LED2009
タイトル
LED2009 −最新技術と市場動向−
出版社
日経エレクトロニクス / 日経マイクロデバイス共同編集
出版日
2008年12月19日発行
定 価
36,000円(本体34,286円+税)

昨年末に刊行された「LED2009 ― 最新技術と市場動向 ―」を読んでみた。期待に違わない部分と如何なものかと思う部分が同居していたように思う。
A4に近いサイズで240頁前後のボリュームであるが、書き下ろしの論文と再録のものが混在した体裁になっている。内容(目次)は3章仕立てで、第1章の特別寄稿が1人、第2章のLED新展開が11人の投稿になっている。そして、第3章が日経エレクトロニクスと日経マイクロデバイス誌からの再録であり、23の記事が4つのキーワード(技術、応用、業界、周辺の各動向)でまとめられている。
ちなみに、初出(書き下ろし)と再録の割合がほぼ1/2(約120頁分)なので、個人では買いづらい価格設定であることを考えると、日経の両誌を購読している読者には複雑な想いを抱くかもしれない。
 さて、筆者が興味を持ったのは、当然のことながら第2章の書き下ろしの部分である。LED照明器具に関しては、日立ライティングとパナソニック電工の方の記事が参考になった。LED照明器具の材料的工夫のポイントがどこら辺にあり、LED照明器具がどのように進化して来たかが、大変分かりやすく書かれていたように思われる。また仕事柄どうしても材料的関心が強いこともあり、LED用封止材料や放熱基板、あるいは点光源を導光する光学部材などに目が行ってしまう。何故なら、これらの材料技術などがLED照明の本格化を左右するからでもある。夫々の現状が的確にまとめられていたのではないだろうか。
ただ、LEDドライバの設計などについては門外漢なので、コメントのしようがない。また、海外(上海)のLEDの現状に触れたものがあったが紙幅の制約があった為か、単なる紹介に終わっている印象のものもあった。
 なお、再録記事の中に有機ELが照明の主役に踊り出る可能性の特集があったが、これを再読した者としては、有機ELとLEDのその後を検証してフォーアップする新たな記述が欲しかったが、これはないものねだりと言えるかも知れない。
(文責 川崎)